テキストサイズ

好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

「私の家、分かるよね?早めに…午前中に来て」

は!?

「何で!?」

とっさに聞き返して…

その前に、暇だとも言ってないし、約束もしてないのに気付いてしまった。

「なあ、花夏」

言いかけた俺の言葉に被せるように

「おうちデートってことになるのかな?」

首を傾げながら、さらりと呟いた。

おうち…デート!?

こいつの口からデートなんて言葉が出るなんて思わなかった。

付き合ってるなら当たり前かもしれないけど…

黙り込んだ俺へ、花夏は追い討ちをかけてくる。

「あ、着替えも持ってきてよ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ