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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

お陰でこっちは恥かいたってのに!!

眼鏡のズレを直し、花夏を静かに睨む。

花夏は机に伏せたまま、もう一度ため息をついた。

「それに、私の事好きでもない人に褒められてもねぇ…ピンとこない」

だったら何で言わせたんだよ!!

「そりゃあ、好きな人に言われりゃ嬉しいだろうな」

そう言って、イライラをため息で吐き出した。

好きな人…か。

花夏が好きになる奴ってどんな奴なんだろ。

…いや、そもそも、だ。

「そもそも、花夏、片想いしたことあんのか?」

こいつが恋愛してる姿が想像できない。

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