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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

だけど…まさか、な。

そう高を括っていたのに、花夏は口をへの字に曲げて俺を睨んだ。

「そんなの…」

それ以上語ろうとしない。

「…マジか」

思わず頭を抱えたら、花夏が椅子から立ち上がった。

「まだ答えてない!!」

顔を赤くして叫ぶ花夏を手で制すると

「言うな。悲しくなるから」

「何でよ!?」

「いや、人間として大事な感情だろ!?」

実年齢が彼氏いない歴と同じってのはまだ分かる。

だけど、高二にもなって今まで誰も好きになったことがないってのは問題だろ!?

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