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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

そこには、メモ書きみたいな箇条書きが三行ほど書き込んである。

『どんな人混みでもすぐに見つけられる』

『目が欲してる』

『君じゃなきゃダメなんだ』

「…」

何も言えず唇をひん曲げると、花夏が勢いよくノートを閉じた。

「片想いモノ。昨日読んだケータイ小説でいいのがあって」

そこからヒントをもらった…ってか?

「盗作するとまずいぜ?」

「分かってるよ。読んで思った事だからオリジナルになるでしょ?」

むすっとしてる花夏に、片方の口角を上げて笑って見せる。

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