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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

そのまま花夏を見ていると、顔の向きはそのまま、目線だけ俺を見た。

「何?」

その問い、投げたいのは俺の方だ。

さっきからシャーペンをくるくる回すばかりで、何もしてないのはそっちだろ?

「ん?花夏は何してるんだ?」

「あ…一応、歌詞考えてる」

「木曜なのに?」

「木曜だから、よ」

書道部と茶道部のせいで、水曜と金曜しか楽器演奏が出来ない。

だから、それが分かってる部員は、その日しか来ない。

それ以外の日に来るのは、完全に暇潰しだ。

「へー、どんな感じ?」

広げたノートを覗いた。

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