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好き心少なからず

第10章 想いを込めて~宇野一朝の場合~

そして、そそくさとボウルを探し始めた。

そんな英嗣の態度に、何だかイラっとする。

いや、別に俺がイラつく立場じゃないんだよ!?

俺、入江の彼氏じゃないし。

だけど、そういう態度って…気に入らないんだよ!!

入江は…

姿を探すと、トレイを持って前に向かっていて…

あ、材料取りに行ってるんじゃん!!

慌ててトレイを引っ掴むと

「俺、取りに行くわ。梶、洗い物頼む!!」

「はぁ!?」

不満げな梶を尻目に、俺は急いで入江の後を追いかけた。

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