
TIME is MONEY
第5章 scene Ⅴ
だから、俺から “いいよ“ って誘った事もあった
勿論かなりの覚悟を持って、そう伝えたのに
それに調べてみたら、後ろで快楽を覚えたら忘れられなくなるってあったのと
…指は毎回挿れられてるから大丈夫だろうなんて考えもあったし
雅紀だって毎回我慢してるのを俺は知ってる
だけど雅紀は “これ以上無理はさせたくない“ とか言ってそこで終わらせて
…無理も何も、気を失うまで散々俺をイカせる奴が言うのもどうかと思うけど
何かが違うんだろう、あいつの中では
何が雅紀をそこまで我慢させるのかが分からない
だからと言って毎回のように “挿れて“ なんか言えないだろ
…だってそれじゃ、俺はただの色情野郎になっちゃうじゃん
ー…はぁ
俺、何考えてんだろ
雅紀が風呂から上がるまでの時間を持て余すと変な事ばっか考えちゃう
ー…頭を冷やそう
冷たい水でも飲めば、落ち着くかな
ベッドから降りてキッチンに向かい、冷蔵庫を開けて作りおきの麦茶を取り出した
パックじゃなくて、豆から煮だした麦茶は俺好みに少し濃い目に作ってあるそれをグラスに注いで
バカな考えを消すように一気に喉に流しこんだ
