
TIME is MONEY
第5章 scene Ⅴ
俺が先に風呂に入ってベッドで雅紀を待つのがいつもの事ではある
だけど何度こんな夜を迎えても、待ってる時間と言うのは心臓がバクバクして仕方ない
これからされる事を考えたら、顔は熱くなってくるし
色々考え過ぎて、何もされてないのに
期待から、自身に熱まで篭ってしまうんだ
俺は元々はセックスに関しては淡白な方だったのに
最後まではしてないとは言え、与える側から与えられる側になったらこんなにも貪欲になってしまった
実は俺は淫乱なんじゃないかって凹んだりもしたけど
気持ちいいもんは気持ちいいんだから仕方ない
それに雅紀も喜んでやってるから、いいじゃないかと思いつつも
…雅紀からしたら、中途半端になってるんじゃないかと少し罪悪感もあった
だって雅紀からしたら
…いや、男としては
挿れたい、って思うのが普通だろ
そりゃ俺は男だから女みたいにスムーズには行かないのは分かってる
同性のセックスが簡単なもんじゃないのも調べてある
…俺が受け入れる側なのも重々承知だ
ここまで受け身で来ながら、反対があるとは思ってない
