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TIME is MONEY

第5章 scene Ⅴ


仕方ないから、来てる事はすぐに認めた

これでごまかしたらこいつは何言い出すか分からないから

面倒臭い事にはしないに越した事はない


「俺が呼んだ訳じゃないから知らない」

これはホント
俺からは1回たりとも呼び出した事はなくて
あいつが勝手に来てるだけだ

「…だろうね、かずが呼ぶとは思ってない」

そこは雅紀も分かってくれてる
…さすが俺と一緒にいるだけあるな



「そんな事よりさ、飯にしようよ
…俺、腹減った」

駄目元で話を切り替えて見たら

「え、かず食べてないの?」
なんてすんなり食い付いて来た

…良かった、食べないで待ってて

パソコンに向かってて食べるのを忘れてただけだけど、話は逸らす事が出来そうだ


「食ってねぇよ、…待っててやったんだよ」

「マジで?嬉しい事言ってくれるじゃん」
“今夜は頑張んなきゃ“

ニヤリとして俺を見つめる

「…ばーか」

やっぱり今日は、こいつ盛ってる

こうなれば明日は動けない事は確定だ

だけど

内心期待してる自分がいる


だってやっぱり

……快楽には弱い


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