
その男、溺愛注意報。
第3章 彼女
俺としては気が楽だから
間宮と一緒なら
めんどくさい実行委員も
まだマシかな、なーんて思った。
「実行委員は今日の放課後集まりあるからな〜。」
……まじか。
うん、やっぱり
めんどくさい
放課後になり、間宮と一緒に
集まりがある生徒会室に
向かった。
「失礼しまーす。」
軽く頭を下げて
中に入る。
10分前だというのに
他学年や他クラスはすでに
集まっていて
どうやら俺たちが
いちばん最後だったらしい
生徒会役員から
資料を受け取り、
一番後ろの席に座った。
すると、
俺が座っている席の
斜め3つ前に
ここ最近で見慣れた
人物を発見した。
