
その男、溺愛注意報。
第2章 出会い
「授業抜け出すの遅くなっちゃって……待たせてごめんね!」
その子は走ってきたのか
呼吸が荒い。
「んーん、大丈夫だよ〜」
そう言いながら
ベットに誘導する。
キスをして、押し倒して
感じさせて……
いざ本番って時、
ーコンコンッ
保健室の扉を
ノックする音。
動きを止め、
扉のほうに視線を向けた。
ーガチャガチャ
扉の前にいる奴が
開けようとした音が聞こえた。
残念ながら鍵閉めてるから
あきませんよー。
「響くん、気にしないでシよ?」
俺の首に腕を回し
催促される。
その声を合図に
女の足を広げる。
「おーい、ゆき?大丈夫か〜?」
扉の向こうから
聞こえてきた声に
今度は女のほうが
動きを止めた。
