
学園アリス
第3章 ヤキモチ
「死ね」
ーボォッ・・・
「止めて棗!!」
炎が先輩を襲いかかろうとした瞬間、慌てて声を出して止めた。
「うちはええから、ほんまに!・・・だからっ!」
危ない事はしてほしくないねん。
うちの言葉を聞き、炎を鎮めてくれた。
「・・・おい」
「「「ひぃっ!!!」」」
さすがに懲りたのか、ビビりまくって言葉を出せていない先輩たち。
棗の機嫌は最悪。
「次、こいつに手ぇ出したら・・・容赦しねぇからな」
釘を刺すようにそう言った棗。
首が取れるんじゃないかってくらい、縦に首を動かして頷く先輩たち。
顔を青くして急いでこの場を去っていった。
