
学園アリス
第3章 ヤキモチ
「ちょ、ちょっと!!」
「やばいって!!」
慌てて他の2人が止めに入るも、完全無視。
「私のほうが相応しいから!!こんなちんちくりんなんかより絶対絶対!!」
そう言って、棗にギュッと抱きついた。
ーズキン
一方的な抱擁やけど、こんなの見たくないよ・・・
先輩は豊満な胸を棗に押し付けて、上目遣いで見つめる。
「私の方が満足させる自信だってある。・・・私、上手いよ?」
彼女のうちを前にして、堂々と誘う。
作られた甘ったるい声が、とても不快に感じた。
「チッ」
盛大な舌打ちとともに、棗は先輩をドンっと突き飛ばした。
「触んなクソビッチ」
凍りつくような冷たい目。
「キャー!!」
先輩の顔の目の前に火を出した棗の顔は・・・本気やった。
