
学園アリス
第1章 初めて
「っ、お前・・・」
うちの顔を見て目を見開く。
「見らんといてっ///」
恥ずかしさで赤く染まった顔。
「顔、あか」
「っ!棗のせいやからなっ」
指摘されたのが恥ずかしくて言い返した。
「俺?」
意味がわからない、という風に口にする棗。
「上の服・・・着てへんやん」
チラッと棗を見上げる。
「棗の体がかっこよくて、ドキドキするねん・・・だから、恥ずかしくて見られへんのっ!」
勢いで一気にぶちまけた。
あうぅ・・・やってもうた・・・
自分の失態に気づき、さらに顔が赤くなる。
棗を見れなくてギュッと目を閉じた。
「やべ・・・」
棗の小さな呟きが聞こえた瞬間、
「んっ・・・」
強引に唇を塞がれた。
