
学園アリス
第1章 初めて
「自分の部屋で寝ろよ」
呆れたように言う棗。
「棗のベットのがふかふかで気持ちいいんやもん」
「・・・はぁ、ったく」
後ろで大きなため息が聞こえた。
ーギシッ
「で、何でさっきからこっち見ねぇんだ?」
後ろで棗がベットに座る音がした。
「べ、別に、なんもあらへんよっ!」
「嘘つけ」
ーグイッ
「ひゃっ」
棗に背を向けていた体を反転させられ・・・なぜか棗がうちの上に跨っている。
「ゃ、ちょっ!」
これはあかん!!!
近い〜〜///
とっさに両腕で顔を隠した。
「だから・・・何だよさっきから。顔見せろ」
腕を掴まれ、どけられないよう力を込めたが男の棗の力にかなうはずもなく・・・
あっさり負けてしまった。
