
学園アリス
第1章 初めて
やっぱ棗にはかなわんわ・・・
もぞもぞと動いて棗のほうに体を向ける。
そんなうちを見た棗は、照れたように自分の髪を触りながら
「あー・・・なんつーか、」
言いにくそうに口を開く。
「すげー、良かった。
色っぽいよお前。興奮した」
「っ、///」
直球すぎる棗の言葉に、うちの心臓はバクバクとせわしない。
「な、棗も・・・かっこよかったで?//」
最中の熱っぽい瞳とか表情だとか・・・思い出すだけでゾクゾクする。
「っ、ばーか」
グイッと体を引き寄せられ、棗の二の腕に頭を乗せる体勢になった。
いわゆる腕枕というやつで。
服着てるときはあんまり分からんやったけど、棗けっこう筋肉あるんやな・・・
細マッチョってやつ?
