
学園アリス
第1章 初めて
改めてこの逞しい腕に抱かれたんだと思うと、ドキドキした。
まだ服を着てない状態だから、触れ合う素肌が気持ちいい。
ポン・・・ポン・・・と一定のリズムで頭を撫でられる。
あれ・・・
なんだか急に睡魔が・・・
ウトウトし始めたうちに気づいた棗は、
「もう寝ろ」
と優しい口調でそう言った。
「ん・・・」
だんだんボーッとしてくる頭。
「・・・・・・棗、大好き」
ふにゃりと笑って、重くなったまぶたを閉じる。
棗の優しい手付きが心地いい。
「フッ・・・
俺は愛してるぜ・・・
・・・蜜柑」
遠のいていく意識の中、棗の甘い囁きが聞こえた気がしたー・・・
