
学園アリス
第1章 初めて
そばにあったブランケットを引っ張って、顔を隠す。
うちの隣に棗が寝転んできた。
「蜜柑・・・」
「ひゃ、ひゃい!」
・・・盛大に噛んでしもうた。
「んな、あからさまに照れんな」
ピンッと軽くデコピンされる。
「・・・ぅ、ごめんなさい・・・」
普段なら痛いって騒ぐところやけど、今日は妙にしおらしくなってしまう。
「ヤりたくなんだよ」
「はいっ!?」
棗の爆弾発言に、目を見開く。
「真っ赤な顔がそそるっつってんだよ」
しれっと言い放つ棗。
「なっ、え・・・だって、さっきシたばっか・・・っ!///」
「お前がわりぃんだろ」
いやいや、うち何もしてへんからっ!!!
「棗のドスケベ・・・」
「あ゛?そのドスケベに散々鳴かされたのはどこのどいつだ」
ひぃっ!!
ギロッと睨まれて、小さくなる。
