
学園アリス
第1章 初めて
「蜜柑、力抜けっ」
棗がうちの手を握る。
「はっ・・・、はぁ・・・っ!」
棗に言われた通り、力を抜こうと必死に息をする。
ーズズッ・・・
「んん・・・っ!!」
力を抜いた瞬間、一気に奥まで突かれ、鈍い痛みが走った。
「・・・っ、はぁっ・・・」
「・・・はぁ・・・奥まで、入ったぞ・・・っ」
棗の声に何度も頷く。
言葉に出来ないほどの痛みに、涙がこぼれた。
「わり・・・、大丈夫か?」
棗は奥まで入ったあと、動かずにうちを心配そうに見つめる。
「んっ、大丈夫、大丈夫やから・・・
キス、して・・・っ」
うちの言葉を聞くとすぐに重なった唇。
