
学園アリス
第8章 クリスマスの夜
「お前……」
うちの登場に、棗は目を見開いて驚いている。
よいしょ、と棗の隣に腰かけた。
「パーティー抜けてきたのか」
「うん。あんたがおらんパーティーは寂しいんやもん」
足をプラプラさせながら言葉を零した。
「っ…!」
「会場は暖房効いててあったかいけど、外は寒いんやろうなぁ〜」
会場の上の方にある窓に視線を向けると、雪が降っていた。
「わぁ!見てみて棗!窓の外!雪!」
「……」
「ホワイトクリスマスやでっ………ん、!」
棗に笑いかけると、不意に引き寄せられ、重なった唇。
思わず棗のシャツをきゅっと握った。
