
学園アリス
第7章 理性と本能と
擦って痛くないように、優しくタオルを動かす。
「んっ、」
俺がタオルを動かすのと同時に、小さく体を震わせる蜜柑。
あぁ…こいつ、背中も弱いんだっけ。
キュッと目を閉じて耐えている蜜柑の横顔。
熱のせいでほんのり赤くて……
力の入った肩も、綺麗な肩甲骨も、白い肌も……
全部全部にそそられる。
吸い寄せられるように、背中にチュ、っと口付けた。
「ひゃ、!」
ビクンと大袈裟なくらい反応した蜜柑に、理性の糸が切れる。
つーか、裸を見られることに未だ恥ずかしがる蜜柑が
さっき俺の前で思いっきり胸出してた時点で、俺の脆い理性なんかとっくに切れそうだったんだ。
