
学園アリス
第7章 理性と本能と
こんだけ高いなら相当きついだろう。
「うぅー、なんか数字見たら頭痛いの酷くなった気がする……」
フラフラと力尽きるようにベットに倒れ込んだ蜜柑。
しっかり布団をかけてやり、猫っ毛の柔らかいさらさらの髪を撫でた。
「ゆっくり寝てろ」
俺の言葉にコクンと小さく頷き、そのまま目を閉じた。
しばらくするとスヤスヤと寝息が聞こえてきた。
心なしか呼吸は荒く、苦しそうだ。
部屋にあった熱冷まシートと氷枕を用意し、蜜柑の元へ戻る。
氷枕を頭の下に置き、熱冷まシートを額に貼った。
「ん、…………な、つめ」
不意に目を開けた蜜柑。
