
学園アリス
第7章 理性と本能と
のろのろと服を身に付ける蜜柑。
なんだか、ほんのり顔が赤い。
…………まさかな。
嫌な予感がして、蜜柑の額に手を当てた。
ーーーあつい。
なんでもっと早く気づかなかったんだ。
つーか、昨日無理させるべきじゃなかった。
ちゃんと服を着せるべきだった。
「頭痛くねぇか?」
できるだけ優しい声音で話しかけた。
「へっ……?あ、言われてみたら……なんかガンガンするかも」
「たぶん熱、ある」
待ってろ、と言って体温計を取りにいった。
ーピピッ
脇に挟んでいた体温計を取り出し、確認すると
「……38度2分…」
かなりの高熱だった。
