
学園アリス
第6章 誕生日
「なんやとーーー?!」
棗の言葉に対して吠える。
間抜け面!?
そんな顔してへんもん!!
「ブスがもっとブスになってるぞドブス」
「ブスブス言うなぁ!このキツネっ!変態!」
「クソブス バカブス ドブス」
「っきぃーー!!ムカつく!!!!!」
なんで、なんでこんな言い合いしてるんやろ
息までも乱れているうち。
同じように言い合ったはずの棗は、呼吸ひとつ乱してない。
それがまた悔しくて、泣けてきた。
涙なんか零すもんか、と意地でも泣きたくなくて食いしばる。
涙をこらえて、けどしっかり棗のことは睨みつけた。
すると……
「……はぁ」
棗が大きなため息をついた。
