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学園アリス

第6章 誕生日




そんな棗に、うちは困ったように眉を下げることしか出来ない。



ーーーだって



「……なんも、あらへんよ」



ーーー言えへんよ、




「……チッ、そうかよ」



舌打ちをして、うちから離れる棗。



ーーーアンタのためやもん。



「あっ……」



フイっとうちに背を向けて、歩き出した棗。



「棗っ!?」



その背中に呼びかけても、シカトされた。



「〜〜なんやねんっ!」



なんであんなに不機嫌になるん!?



膨れっ面になりながら文句を言う。



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