
学園アリス
第1章 初めて
「ぎゃあ!ちょ、あかん!!」
女子とは思えない悲鳴をあげ、両手で胸を隠そうとしたが、その前に棗に阻止された。
いとも簡単にうちの両手を片手でまとめあげ、うちの頭の上で固定する。
「な、つめ・・・〜っ!!!!///」
棗の視線がうちの胸をじっと注視する。
「う、うち・・・小さいからっ!」
昔から棗にまな板だのぺったんこだの馬鹿にされてきた。
棗・・・巨乳好きなんやと思うねん。うちの貧乳なんかじゃ満足できひんとじゃないかな・・・
だから・・・
「見らんといて・・・」
涙目のままチラっと控えめに棗を見つめる。
「・・・蜜柑」
「な、なに?う、うちかてまだまだこれからや!成長するもんっ!!」
棗に何か言われる前に自分の主張を言う。
