
学園アリス
第1章 初めて
クチュ・・・
「ぁんっ」
ビクッと体がはねる。
「舐めてねぇのに・・・音だけで感じてんのかよ」
敏感、とクスッと笑う棗。
ちゅ、ちゅ、と首筋にキスを落とされる。
「はぁっ、はぁっ・・・」
・・・うちの体、絶対おかしい。
勝手に息が上がる。
「ひぁんっ」
ペロ、と首筋を舐められ、何度も舌を這わせる。
そのたびに、うちじゃない人みたいに勝手に甘い声が漏れる。
「あっ、棗っ・・・恥ずかし、」
口元に両手を持ってきて必死に声を抑える。
「手、どけろ。キスできねぇ」
そう言われて、そっと両手を離す。
いい子、というように頭を撫でられた。
軽くキスを交わす。
「こんくらいでへばってりゃ、この先持たねぇぜ」
不敵な笑みを浮かべた棗の手が、スルッとキャミソールの下に侵入してきた。
