
学園アリス
第1章 初めて
「ーー・・・っ、」
息を飲んだ棗の瞳が、欲情の色に変わった。
「・・・途中で、やめられねぇから」
「うん・・・
・・・やめないで・・・」
その言葉を合図に、どちらともなく唇を合わせる。
自然と絡まる舌。
「ぁ、んぅ・・・」
舌が絡まる水音が恥ずかしいけど・・・やめてほしくない。
棗のキスは驚くほど気持ちよくて。
「・・・はぁっ」
そっと唇が離れると、透明な糸がひく。
棗がうちの耳に唇を寄せる。
「あぁっ」
耳の縁を舌先でなぞられ、体がビクつく。
「フッ・・・耳弱いんだな」
棗はそう言うとピチャピチャと耳を舐めだした。
「やぁ・・・んっ、あっ、」
耳って、こんな敏感な場所やったん!?
棗の息づかいでさえも刺激になる。
