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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

大野side

ニノはあの後、まっすぐ帰ったのか…
とりあえず、ベッドの上に横になる。

智『いま、帰ってきた』
ニノ『翔ちゃんと飲みに行ったんじゃないの…』

なんか反応が冷たいな、気のせいかな…

智『行ったよ。でも明日早いから、
早目に切り上げたの』
ニノ『ふ〜ん…、で何話したの?』
智『ニノの仕事のこと話ししてた…』
ニノ『受からないって言ってるじゃん…』

受からないことを気にしてんだ。そうじゃないんだよな。仕事の内容含めて、その仕事がニノのところにくる時点ですごいことなんだとは思ってないんだ。

智『ニノ…あのさ、受かるかどうかは分からないかもしれないけど、そんな大きな仕事の話がニノにきたってことにみんな焦ったんだよ。焦りを隠すためにあんなにはしゃいだんだと思うよ』

ニノ『決まったらそうかもしれないけど…』

ニノは自己評価が低いな。自分の才能や能力に気がついてないんだ。

智『ニノ…、あのさ、俺らは声すらかけてもらえてないから』

ニノ『俺があの仕事ができるほどの力なんてないよ』

智『ニノは本当に自分のことが分かってないな(笑)、ニノの演技は本当にすごいと思うよ。社長が先輩ではなく、ニノを指名してんだよ。それがどれだけすごいかわかるだろう…』

ニノ『落ちるから…』

智『そうかもしれないけど、ニノ…その仕事、受かれよ。受かるつもりでやれよ。俺らもお前に追いつくから。そのために俺は俺しかできないことをやるし、翔ちゃんは翔ちゃんしかできないことをするから。相葉ちゃんも松潤も。そのためには今できる努力をするから…。だから落ちるって言うな』

言い過ぎたのかな…しばらく返事がない…
顔が見えないから、どんな表情してるか分からない。

ニノ『…まともなこと言うからびっくりした…』
智『お前!!』
ニノ『わかった言わないから…』
智『ニノなら受かると思うよ、だってニノだもん』

ニノ『あんた、根拠のない受かるってなんだよ、
もう(笑)』
 
智『ふふふ』

ニノ『まあ、ありがとう…』
智『あのさ…俺がこんな話したってみんなに
言うなよ』

ニノ『言えるか!!信じてもらえないか…明日、雨だな…』

そういってニノとおやすみと言って電話を切った。
顔が見れなったけど、どんな表情してたのかな…
まあ、電話じゃないと言えなかったな…
面と向かっては言えなかった

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