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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

大野side

セックスの後、彼女は怒りながら支度して出ていた。
でも本気で怒ってはいないし、むしろ、俺が初めてあそこまで求めたことに喜んでるみたいだったみたい。

いや、自分がそこまでやったとこにびっくりしてる。
俺ってあんなにエロかったかな…
どう考えてもニノの反動だな…こんなことずっとやってけんのかな。

彼女がいない部屋に一人いるのはさすがにまずいと思い、シャワー浴びて、出掛ける用意する。家に荷物持って帰る時間ないか、そのまま持って仕事行くしかないか…

服…あっ、洗濯してくれてる!
綺麗に畳まれた洗濯物から洗い立てのTシャツに袖を通す。コンサートの荷物も洗濯してくれてる。
出来た彼女だな。何で俺なんかと…もっといい人はいるのに…

どうやっても時間は巻き戻せない、俺が後悔してんじゃん。ニノに偉そうなこと言ったくせにな…

洗濯してくれた服をカバンに詰めて、部屋の鍵をかけ、鍵を郵便受けに入れてマンションを出た。
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外で少し時間を潰してから今日の仕事場に向かう。
楽屋に入るとすごい賑やかだ、いつもと違う雰囲気。

智「おはようございます」
なんだろう、何かあったのかな?

相「あっ、おはよう。リーダー。ニノがね、ハリウッド映画にでんの」
ニノ「バカ、違うよ。オーディション受けるだけ」

ハリウッド??アメリカの?ニノが?何で??
ニノ「大野さん、オーディション受けるだけだよ、受かんないから」
翔「そんなのやってみないとわかんないじゃん」

話が全然読めない、何?俺へのどっきり?誰か説明してよ。

潤「リーダーが固まってる、誰か説明してやってよ」
ニノ「ああ、ごめん。ごめん。説明するから」

そう言ってニノが詳しく説明してくれた。ニノは受からないって言ってるけど、社長は可能性がない奴には勧めない。それぐらい才能があるってことじゃん。

みんな、仕事の規模に浮かれているように見えた。
しかし、ニノはみんなに「受かった訳じゃないのに…」と困惑した顔で言う。

智「まだ受けてないから、受かったらお祝いしよう」
そう言ったらみんな、現状に気がついたみたい。
その話はそこで終わった。ニノの不安そうな顔が少し和らいでいた。

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