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〜T.A.B.O.O~

第4章 笑顔

VOCAL:櫻井翔


雅「ただいまー」

『…おかえり』


検査から帰ってきた雅紀。
隣にいた看護師さんが検査結果の紙を先生に渡した。


医「脳に以上はありません。
精神的負担を取り除ければ退院となります。
直ぐに退院出来ると思いますからご安心ください。」

雅紀が戻ってきて、正気を取り戻した潤が対応した。

潤「わかりました…。
あの、これからのことを少し話したいんですけど…。」

医「ここ、防音使用になってるので、大丈夫です。
じゃ、行きますね。なんかあったら呼んでください。」

和「ありがとうございました。」


部屋には嵐しかいなくなった。


雅「…ねえ、今何日?
仕事はどうなってるの?」

和「あなたさぁ、そんな状態で仕事出来ると思ってんの?」

雅「うん!
だって、元気モリモリだもん!」


そう言って笑顔になった雅紀。
だからその笑顔止めろって。
そんな仮面みたいな笑顔は。
見てるコッチがツレぇんだよ。
わかれよなぁ。


潤「翔さん?」


雅紀が戻ってきて、多少しっかりしてきた潤がコソッと声をかけてきた。


潤「顔、怖くなってるよ」

『あぁ。ごめん。』

潤「…気持ちはわかるけどさ。
今言ってもわかんないと思うよ。」

『わかんないか…。
なあ、強制的に記憶を戻せばいいんだよな?』

潤「…」

『可哀想だけどやるしかないよなぁ』

潤「その時外にいていい?
中にいたら狂っちゃいそう。」

『ああ、そうしてくれ。
智くんも一緒にな。』


そう言って雅紀に目を戻した。
お願いだから早く目ぇさませよなぁ。

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