
君がいるから
第2章 きっかけ
始業から1時間くらいだろうか。
怒りは治まらず、完全に周りから異空間。
誰1人、近くには来ないしなぜか話し声まで小さくなっている。
ふと、その空間を破るようにフロアの入口から名前を呼ばれた。そして
「大野さんが見えてますよ」
「え?」
女子社員から思いがけない訪問者の名前。
今日はそれでなくても、午後から智の会社に訪問する段取りも手配も済んでいる。
顔見られるのは嬉しいけど
何の用だろう。
俺は、不思議に思いながら彼の待つ方へ歩を進めた。
「大野さん、おはよう…ん?二宮?」
俺を見て、ニコニコと手を振る智の後ろに
…怒りの対象物。いや、対象…人。
もの凄く怯えた顔で俺を見ている。
そりゃそうだろう。
今の俺は完全なる怒りモード
あの部長ですら見て見ぬフリをするほどだ。
いや、それよりも
何で智と二宮が一緒にいるわけ?
知り合い、なはずはないし
まだ二宮には紹介すらしていない。
智側には、会社規定で二宮の顔は画像で教えてあるけど…
この組み合わせ、ありえない。
あ、それよりも
「…4日目で遅刻とは…ねぇ?」
…問題は、これ。
俺の大嫌いな事ベスト3。
言い訳も嫌いだよ?
もちろんきちんとした理由があるなら、仕方ないと認めてあげるけどね
二宮、スッゴいビクビクしてるよ
さあ、どうするのかなぁ…
「まぁまぁ…ちょっとこっち来てよ」
智が助け船を出した。
確かにここで詰問するのも気が引けるから
素直に智の後ろを着いて行く事にした。
怒りは治まらず、完全に周りから異空間。
誰1人、近くには来ないしなぜか話し声まで小さくなっている。
ふと、その空間を破るようにフロアの入口から名前を呼ばれた。そして
「大野さんが見えてますよ」
「え?」
女子社員から思いがけない訪問者の名前。
今日はそれでなくても、午後から智の会社に訪問する段取りも手配も済んでいる。
顔見られるのは嬉しいけど
何の用だろう。
俺は、不思議に思いながら彼の待つ方へ歩を進めた。
「大野さん、おはよう…ん?二宮?」
俺を見て、ニコニコと手を振る智の後ろに
…怒りの対象物。いや、対象…人。
もの凄く怯えた顔で俺を見ている。
そりゃそうだろう。
今の俺は完全なる怒りモード
あの部長ですら見て見ぬフリをするほどだ。
いや、それよりも
何で智と二宮が一緒にいるわけ?
知り合い、なはずはないし
まだ二宮には紹介すらしていない。
智側には、会社規定で二宮の顔は画像で教えてあるけど…
この組み合わせ、ありえない。
あ、それよりも
「…4日目で遅刻とは…ねぇ?」
…問題は、これ。
俺の大嫌いな事ベスト3。
言い訳も嫌いだよ?
もちろんきちんとした理由があるなら、仕方ないと認めてあげるけどね
二宮、スッゴいビクビクしてるよ
さあ、どうするのかなぁ…
「まぁまぁ…ちょっとこっち来てよ」
智が助け船を出した。
確かにここで詰問するのも気が引けるから
素直に智の後ろを着いて行く事にした。
