
ローズ学園
第1章 春太&快斗
「おい、しゅうと」
「ハイハイっ」
急に巨大男が後ろでニヤニヤ見ている3人の一人、メガネをかけたしゅうとという人に話しかける。
この人は見た感じは真面目そうに見えるのに、何だか不思議な雰囲気の人だ。
「男と付き合ったらまず何する?」
は?何聞いちゃってんの!?
付き合ってないから!!
もし付き合うにしてもあんたはないよ!!
ありえないから。
僕にも選択の自由ってもんが。
「うーん。やっぱ最初はキスとかじゃない?」
「ふーん。そうか。分かった。」
え、、、、何答えちゃってんの?????
何返事しちゃってんの!?!?!?
何で唇近づけてきてんの!?!?!?
…。
うん。やっと状況を理解した。
僕、こんな巨大ゴリラみたいな奴にキスされそうになってる。
嫌だ。
まだ誰ともしたことないのに。
というかしたことあったとしても、こんな奴とは絶対嫌だよ!!!
嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
でも、今更気づいたってもう遅い。
こいつの顔はもうすぐそこまで近づいてる。
いやだいやだいやだいやだ。ほんとに嫌だ。
悲しいのか怖いのか辛いのか分からないけど涙がこぼれる。
助けて誰か。
僕、嫌だよ…。
嫌だ…。
助けて。
誰か…。お願い。
かい。
かい…。
