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ローズ学園

第1章 春太&快斗



「ハァ。ハァ。ここまで来たら大丈夫だろ。

春太大丈夫か?」





快斗に引っ張られて連れてこられたのは、第三校舎の裏の花壇の前だった。



上履きのまま外に出て、逃げてきたようだ。






驚きに驚きが重なって声が出ない。頭が回らない。




でも、何でだろ。






視界がにじむ。









ギュウッ






「もう大丈夫。」








快斗の匂いがする。温かい。





安心する…。








怖かった…。








「うわぁぁぁぁん。」






涙が溢れて止まらない。




かい。かい。





ありがとう。









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