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ある程度は部屋の中を見渡せる位には動くから、自分が留守の間のペットの様子が知れてなかなか良い、と熱く言っていた

言ってしまえば監視カメラだ

だけど物を言わないペットなら、それもありだと思う


…それを聞いた時、俺はそれが欲しくなった

留守番をしてる間のかずくんの様子を知りたいと思った

だけどいくらなんでもかずくんにそれをすると言うのは人としてどうなんだ

いやでも、どう過ごしているかは凄く気になるし


買いたい、でもやっぱり…と両極端の気持ちが心の中で闘いを始める


もしかしたらかずくんは、実は幼くなんかなくて
俺がいなくなった瞬間豹変してるかも…なんてふざけた考えまで浮かび



結局その日の帰り道、俺は足を伸ばして電機ショップに向かっていた


弱いんだ俺は
誘惑に勝つ事が出来ないんだ

罪悪感がないと言えば嘘になるけど

それよりも “好奇心“ …そう、好奇心の方が勝ってしまった


“かずくんごめんね“ と思いながらも

別に犯罪に使う訳じゃない
かずくんが心配で心配でたまらないから付けるだけなんだ


誰にいうでもなく、自分で自分に言い訳を繰り返した俺は……バカだ