
今日も明日も
第52章 Bitter Sweet
腕の中で震えながら、快楽に身を任せるかずが愛おしい
「だから…っ、あし、た…部活…っ!」
止めて欲しいなら本気で抗えばいいのに
口ではそう言いながらも、体は従順
「嫌なら、逃げれば?」
肌に触れてはいるけど、かずが逃げようと思えばいつでも逃げられるようにしてあるんだけど
手も抑えてないし、足も絡ませてない
俺の愛撫を悦んでるのはかずの方
嫌だと言いながら、触って欲しくてくっついてくる
俺の言葉に目が潤む
自分の状況を察知したらしい
「まーくん…、意地悪だ…っ」
涙目で悪態付いて、その後に首に腕を巻き付けるのは
先が欲しいと言うかずのおねだり
ヤりたい盛りの高校生だ
快楽に弱くなるのは当たり前
目の前の気持ちいい事を逃すなんて思い付かない
30近い自分が、高校生のかずにこんなに夢中になるとは思わなかった
罪悪感はあるけど、もう手放すつもりはない
「かずを愛したいだけだよ」
かずの耳許で囁けば
俺の首に熱い吐息が絡み付いた
