
今日も明日も
第40章 昨日の他人は今日の恋人
そして、掃除も申し分なし
元々余計な物は置いてないせいもあるけど、常にピカピカで
キッチンなんか「本当に使ってるの?」ってくらいに綺麗になっている
まさに、最初に宣言した通り
家事は完璧だった
かずの身の回りの物は、俺がいない間に調達してくるのか徐々に増えていき
生活の基盤がいつの間にか出来ていた
そして
「まー…く、…はぁ…っ」
掠れた声
時々ピクッと震える体
散々喘がされたくせに、まだ俺を求める目
「かず…足りないの?」
耳許で囁いて、ペロッと柔らかい耳朶を舐めてやれば
「んん…、いじわ……!」
顔を真っ赤にしながら、俺の首にしがみつく
かずの乱れっぷりが艶かしくて
焦らし続けている俺
何度も絶頂寸前まで追い詰めては、最後の刺激を与えない
出会った日、抱いた記憶がなかった俺は
一緒に暮らし始めても、かずを抱く事はしなかった
普通に同居人として、生活を始めたんだ
