
今日も明日も
第40章 昨日の他人は今日の恋人
だけど数日が経った金曜日
かずをベッドに寝かせ、自分は下に布団を敷いていつも通り寝ようとした時
いつにも増して、ベッドの上で寝返りを打つかずがいて
だけど自分も疲れてたから、あまり気にする事なく眠りにつこうとした時
ベッドのギシ…と言うスプリングの音の後に
俺の背中に暖かいぬくもりが忍び込んできた
「かず……?」
ぬくもりの正体なんて、こいつしかいない
体を反転させ、かずと向き合う姿勢になる
「…どうしたの?」
声は掛けるけど、かずには触れない
…何だか、触ったらいけない気がしたから
多分気付いてたんだ
かずに触れたら、抱きたくなる事に
だからずっと、指1本触れないで
その気持ちを隠してきたのに
「なんで…?」
かずの目が潤んでいる
「かず…?」
「まーくん、明日休みだよね」
唐突な質問
「え、うん…休み」
「ならさ……」
かずの手が、俺の首に回る
少しずつ距離を縮める顔
それが何を意味してるかくらい、すぐに理解できた
