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今日も明日も

第40章 昨日の他人は今日の恋人


同じ男とは言え、俺が付けたと思われるキスマークや
その白い肌は目のやり場に困る

「ちょ…っ」
慌てて体を引き離して、その華奢な肩を掴んだ

「なにー」

「キスとか、止めて!…マズイから」

「えー、散々ヤッといて今さら?」

…初めてって言ってたのに、やけに慣れてない?
俺、騙されてる?


「俺、本当に初めてだよ?」
…どうやら声に出してしまったらしい

“かず“ が唇を尖らせた


「ごめん、分かったから
…服、着よ?」

これ以上見てるとマジでダメだって



下に脱ぎ捨ててある服を互いに着て
…改めてベッドの上で向かい合って座る




「えっと、じゃあ “かず“?」

「はい」

にこにこしてる顔がやっぱり可愛い

「とりあえず、よろしく…ね」

「お世話になります!」
ぺこっと頭を下げる “かず“ が、「そうだ」とすぐに顔を上げた



「ひとつだけ、教えてあげる」

「え?」


「俺、本当は22歳❤

…未成年じゃないから安心してね」

“かず“ がムフフ、と悪戯っぽく笑う



ー…振り回される予感、半端ない


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