テキストサイズ

今日も明日も

第33章 ほのかに甘くholiday


「ちょっとごめん」
と、モゾモゾしてスマホを取り出すと
…マネージャーからの着信で

『今どこにいるんですか?!』

切羽詰まった悲痛な声が聞こえてきた

「分かんないや、ごめん」
『は?!』

「迷っちゃってさ、今相葉さんと一緒に明かりがいっぱい見えるとこ目指して歩いてる」

…歩いてないけど

『…何やってんですか』
「知らないよ、相葉さんに言ってよ
…迷ったの、相葉さんのせいなんだから」

喋りながら、相葉さんの顔を見たら
"ごめん" って顔を浮かべてる

「とりあえず、大丈夫だから
…ある程度場所分かったらタクシー呼ぶからさ」

心配しているマネージャーをあしらって、通話を終えると

…また、何とも言えない情けない顔をした相葉さんがいた

「ごめん、本当」

もういいって言ってるのに

「いいんだって!たまにはこんなのも楽しいじゃない」

俺が笑って見せると

「だって蛙怖いくせに…」

それを言われたら何も返せません…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ