
今日も明日も
第33章 ほのかに甘くholiday
「わ…っ」
俺の体重をものともせずに、軽々と抱き上げられて
…所謂 "お姫さま抱っこ" をされていた
恥ずかしい
降りたい
…でも蛙が怖い
要はされるがまま、以外の選択肢は俺にはないわけで
「…重くない?」
「全然。むしろ軽すぎ……もっと食えよ」
こんな時、体格の差と言うか筋肉の差を感じてしまう
…でもね
何で俺、こんなにドキドキしてるの?
相葉さんとじゃれるのなんかしょっちゅうだし、
もう人生の半分一緒にいるのに
くっつくのも、それこそ風呂だって一緒に入った事あるのに
相葉さんは何とも思わないのかな
…って、思うわけないか
男同士で
なら、こんな事して気持ち悪いとか思わないのかな
良く分かんないや
相葉さんが
まあ、こんな事考えてる俺も分かんないけど
だいぶ暗くなった畦道を歩いていたら
…俺のお尻のポケットの中のスマホが鳴った
さっきまで圏外だったけど、繋がる場所まで来れたらしい
