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リモーネ

第5章 ペチュニア



言葉に詰まったところでそんな言葉が頭上から降ってきて心臓が止まるようなぎゅっと握りしめられたような感覚に息を飲む

「…俺は、まだ言えないけど、セナちゃんといてもいいのかわかんないくらい汚れてるから」

暫くの沈黙が流れた後、感情のわからない抑揚がない声に、かえで先輩を傷つけてしまったと気づき違うと言いたくて声を絞り出す

「ひ、ととかかわるのが下手な俺が言えたことじゃないですけど、俺は今のかえでしか知らないです。だからそれがすべてです。かえではきれいで弱いです。俺、かえでの笑顔が忘れられなくて頑張って同じ高校に入ったんです。だから、そんな顔してそんなこと言わないでください。俺は、今目の前にいるかえでが好きなんです。」

思い切って顔をあげるとくしゃりと顔を歪めたかえで先輩がいた

「…正直、俺のキャパが底抜けみたいに言われたのはちょっと解せないけど、嬉しいこといってくれちゃったね。」

優しい手にぐしゃぐしゃと頭を撫でられた


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