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リモーネ

第5章 ペチュニア





「…で、なにがあったの?」

「…う゛」

昼休み、思いの外、人の少ない、植物に囲まれた中庭にある大きなハナミズキの下の赤いベンチにセナと佐藤は腰かけて、セナがパンの袋の封を切ったところで佐藤にそんなことを言われてしまった

「えっと…」

正直、かえでとの関係を親友に言うべきものなのか今になって迷ったセナは目を泳がせ、佐藤と昼食を共にすると決めたことを後悔する

「言いにくいなら俺からいうけど?」

セナは佐藤のその言葉にパッと顔を輝かせた

「俺ね、恋人いるっていってるじゃん?」

「うんうん」

「あれさ、沖名先輩」

「へぇ…そうなんだぁ…沖名先輩…おきな、先輩…!?」


セナは、名前を聞いて、はてそんな名前の先輩は居たかなと佐藤に向けていた視線を目の前のツツジのつぼみにうつし、それが誰だかわかった瞬間、勢いよく佐藤をみた

「お、おきおきおき、な、沖名先輩!?!?」

「うん。うちのOBのね。」

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