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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉sied

俺が答えに困っていたら、「入ろう」と誘って、手を握って風呂場まで行こうとする…

でもそっちトイレなんだけど…
指摘したら強がって顔真っ赤にして言い訳してる。
可愛いな…。

無言で脱衣所で服を脱いだけど、目のやり場に困る。
無自覚なんだろうけど、本当に綺麗なんだよなこの人。

男二人の風呂場ははっきり言って狭い。大ちゃんを湯船に入れて、俺は体を洗う。
湯船の淵に顔をちょこんと乗せて、こっちを見てる。
可愛いすぎるでしょ。

相「あんま、見んなよ」

智「筋肉が綺麗についてるよね、ジムで鍛えてるの?」
あなたのほうが綺麗ですよ。腹筋なんてうっすらとちゃんと割れるあたりすごいよ。

相「週一ジムに行けたら、無理なら家でちょこっとだけ。大ちゃんは?」

智「適当…」
適当でその体にはならないよ。努力は見せないな。リハも流し程度しかやらないし、本気でやってるところは見せてくれない。

相「適当って…、それでその体は維持できないでしょ。家でどらぐらいやってんの?」

智「そんなやってないよ、家は絵描いてる時間のほうが多いもん。ニノと俺以外はみんな、ジム行ってるから俺も行こうかな…」
やめて大ちゃんのムキムキはちょっと見たくない。

相「ムキムキなんて興味ないでしょ?あっ、交代」

智「うん」
自分の腕の筋肉を見てるや…。俺が湯船に入り、大ちゃんが体を洗ってる。

自分の興味があることしか体を動かさない人なのに。
でも見れば見るほど綺麗な体、筋がうっすら入り、腹筋も割れ過ぎずだし…

智「あんま、見んなよ」

相「そっちも見てただろう、お返し」
男二人で風呂場で何に笑ってるんだろう。
でも見てたら触りたい…。それ以上はダメだ。
そんなつもりで一緒に風呂入ってる訳じゃないみたい…。俺からは無理だな。

しばらく無言になってしまう、シャワーの水音だけが聞こえてくる。
体を洗い終えたみたい。俺が出ないと…、えっ…。
湯船に入ってくるし、何??

智「そっち寄って」
狭いのに入ってくるの??体が触れちゃうじゃん。

相「俺出るから、ゆっくり浸かってなよ」
俺が出ようとすると腕を掴んでくる…どういうこと…

智「一緒にいてよ」
そういう意味なのかな…。俺のかろうじて残っている理性、もう切れそうだよ。
お互いが向き合いながら湯舟に無言でいることになった。



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