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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

鍋越しに大ちゃんと二人きり、みんながいないのが不思議。変な感覚だけど、気を遣わないから楽だな…

あっ、大ちゃん、猫舌だった。
熱すぎて箸つけてびっくりしている。面白い。

相「ふふ…ごめん、熱すぎた?」

智「大丈夫、美味しいね」

相「でしょ?鴨肉も美味しいよ。柚子こしょう入れた?」

大ちゃんが熱い鴨鍋と戦いながら食べてる。
柚子こしょうを加えて食べたら…

智「これうまい!柚子こしょう美味しい!」
よほど美味しかったのかテンションが上がってるや、
こういうとこは本当に素直な反応で嬉しい。

智「日本酒と合うね、冷酒だそうか?」

相「いいね!合う、合う。飲もう!」
大ちゃんが冷蔵庫から高そな冷酒を出してくれた。

智「坂本くんが教えてくれてネットで取り寄せたの、めちゃ美味しいから飲もう」

相「やった!」
誰かと家でご飯を食べるのが久しぶりだな、ご飯美味しく感じる。大ちゃんが冷酒を開けてくれて、グラスに注いでくれたのを飲むと…

相「美味しい!水みたい!」

智「でしょ!最近ハマってて、刺身とこれで飲むのがマイブームなの」

本当に好きなんだろうな。フニャとした笑顔で日本酒を飲みながら鍋を食べる。満面の笑みだ。

智「日本酒と鴨鍋、最高だね。作り方教えてね。あ…飲み過ぎたら絵描けなくなるから、この一杯でやめなきゃ…」

相「そうなの?まだまだ飲みたりないじゃないの?」

智「飲みたいけど、筆持てなくなるから…」
凄い残念そうな顔してる。我慢しなきゃいいのに…、まぁ頑固だから意思曲げないか…

相「ならこの一杯でやめようか。また飲みたいぐらいが丁度いいもんね」

智「相葉ちゃんは飲みなよ。俺はいいから」

相「我慢している人の前で飲むの楽しくないからやめるよ。いつかまた続き飲もうね」

智「ごめんね…」

二人で〆の蕎麦まで食べて満腹なった。

相「お腹いっぱいになったね。美味しかった」

智「うん、すごい美味しかった。ありがとう。俺片付けするね」

相「一緒に片付けしようっか?」

二人で片付けをする。二人でやるとすぐに終わってしまう。
時計を見るとまだ10時になってない。いつもならまだ外で飲んでたりするな…。この後、何しよう。

大ちゃんが今から絵を描くと言うから見ていいかと聞くと「いいよ」って言ってくれた。







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