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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

相葉ちゃんが起きたみたい。
時計を見ると9時半過ぎ、とりあえず起きてリビングに行くとまた絵を見てる、なんか変なのかな…

とりあえず、ソファに横になったら二度寝してしまった。相葉ちゃんはシャワーが、終わったみたいで起こされた。

相「大ちゃん、シャワーしないの?もう、10時半だよ」

智「入る…」
シャワーに行くとお風呂を掃除してくれていた。
気を使ってくれたみたい、そんなことしなくていいのに。シャワーから上がってリビングに戻ると台本を読んでた。

智「お風呂掃除してくれたんだね。ごめんね。よかったのに…」

相「使わせてもらってるから」

智「そう、鍵とガレージのリモコン。今日早く帰ったら使って入ってて」

相「いいの?」

智「うん、お互い早く終わるから家でごはん食べよう。なんか材料は買ってこようか?」

相「いいよ。俺、車だから買ってくるよ」

智「ほんと?いいの?」

相「いいよ、なんでもいいよね?」

智「任せる」
自分でコーヒーを入れて、ダイニングテーブルに座る。目の前に相葉ちゃんがお茶を飲みながら、携帯をチェックしてる。

智「今週は友達とごはん行く予定してた?」

相「あったと思うよ」

智「キャンセルはできるの?」

相「それもダメなの?」

智「仕事や先輩じゃないなら、またにしなよ。今週は家に帰ってこようよ。俺も釣りキャンセルするから」
今週だけは毎日、家に帰る。相葉ちゃんと向き合うし、一緒に過ごすと決めたから。

相「大ちゃんは決めたら譲らないからな…、キャンセルする。モデルさんとごはんだったのに…」
交友関係がわからないけど、楽しみにしてるのかな?
忘れるぐらいなら大したことがないはず。

智「楽しみにしてた?」

相「いや、そんなことないかな…。ごはん食べるから早めに出るね。また夜に」

智「うん、メールするね」
相葉ちゃんは黒のコートを羽織り、出て行った。

俺はノベルティのTシャツにパーカーを着て、仕事に行った。

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