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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

こんな家が近いとは。みんなのこと知ってるようで知らないことがまだまだ、あるんだな…
大ちゃんのマンションもタワーマンションだった。地下の駐車場に入るように言われて、指定された場所に停めた。

免許もないのに?駐車場借りてる?
マネージャーの送り迎えや、友達が来た時のために借りてなんて大ちゃんらしい。駐車場借りてるとは思うなくて、ちょっと助かった。

地下の駐車場からエレベーターで大ちゃんの部屋にいく。部屋に着くと、スリッパを出してくれた。
こんなの用意してることも意外。スーツケースを中に入れてリビングにいく。

大きな窓から夜景が見える、広いリビングダイニングの部屋、俺の部屋より広いな。壁には描きかけのキャンバスが立て掛けてあり、床に白い布の上には絵の具や筆か散らかる。

紫のソファやガラステーブル、ハンモックが部屋の隅にある、あと、大きな鏡…
好きなものを集めた感じだな。置いてあるものがバラバラなんだけど、不思議と統一感があり、アーティストの部屋の雰囲気がした。

相「広!大ちゃんの部屋ぽっい。アーティスト感が出てる、きれいだし。」

智「そう?絵の具とかで散らかってるし、掃除してないから汚いよ」

相「お掃除ロボは?」
アイランドキッチンでコーヒーを入れてくれてる。

智「あ、床に絵の具や筆があるから使えない」

揃いのマグカップでコーヒーを入れて持ってきてくれた。

智「本当は描きかけの絵とかはあまり、見られたくないからみんなを呼ばない、途中は恥ずかしから」
どこが恥ずかしいのかわからない。

相「今日は描くの?」

智「もう、遅いからしない」
時計を見ると午前2時を過ぎてた。

相「本当にハンモックがあるだね(笑)、使ってるの?」

智「たまに絵で煮詰まったときとか」

相「ふ〜ん…」
ハンモックに近寄り。座ってみてる。座ったことないとバランスが難しい…
コーヒーこぼしそうになる。

智「もう寝ようか…明日、何時?」

相「明日は昼からラジオだけ」

智「俺も、そのあとは絵を描く。なら早く終わるね。ごはん作って!」

相「そうだね、なんでもいいの?」

智「うん、任せる。寝ようか…。相葉ちゃん、ベッド使って」

相「大ちゃんはどこで寝るの?」

智「俺はいつもここ」
とソファを指差さしてる。
マジでここで寝てんのか・・・



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