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距離

第1章 距離3

Sside

なんでこの状況で頑張ろうとするんだよ。バカ。

ニノ「ごめん・・・」
自分の体調だけでコンサート中止になるとか許せないだろう。
しんどそうな顔しながらみんなを見ている。

翔「大丈夫、何とかなるから。
5人で嵐だろ(笑)」
心配しないように笑顔で答えてやった。

智「大丈夫、いつも何とかなってるし(笑)」

相「こっちは大丈夫だから病院行っておいで(笑)」

潤「ニノ、大丈夫だから、バックアッププランは立てるから」

俺はニノの背中をポンポンと叩いて、送り出してやった。

翔「松潤はニノがもしコンサート出る場合の変更点をスタッフと考えて、相葉さん、大野さんはリハに戻る。俺は万一、コンサート中止になった場合をスタッフと打ち合わせする。それでいい?」

松潤「そうだね、それでいいよ」

リーダー「翔ちゃんはリハは出なくて大丈夫?俺が変わろうか?」

翔「いいよ。ニノの結果によるけどコンサートする場合はリーダーと相葉さんがニノのフォローして欲しいから、そっち頼んでもいい?」

リーダー「了解」

相「ニノ、大丈夫かな?」

翔「自分あんなにしんどいのに、声かけたら俺の振り間違えたとこと指摘された(笑)」

松潤「それはそれで問題だろ(笑)、とりあえず今は自分のできることしよっか?」

そういってスタッフ含めて、持ち場に戻って行った。
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俺はスタッフとマネージャー含めてコンサートが中止になった場合の打ち合わせに入った。

ニノが病院に行ったあと、1時間後にマネージャーから連絡があった。熱は38度5分まであったが、先ほど点滴と座薬をして熱は夕方には少し下がるだろうとのこと。

運営マネージャー「どうしますか?今日だけならコンサートする可能性で動けますけど、明日もあるので・・・」

翔「ニノに聞いたらするっていうだろうな・・、ニノは今日は休ませて4人だけでやって。後日コンサート振替はできるかな?」

スタッフ「4人でコンサートしても、振替はするってことですか?」

翔「ニノのファンだけに払い戻しなんてできないだろう。今日のお客さんは全員振替する」
この意見はメンバー全員同じことを言ったに違いない。

話し合いをしている途中にニノが病院から帰ってきた。
楽屋に簡易ベッドが用意されてニノが寝ていた。

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