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距離

第1章 距離3

Nside

仕事はいつも通りに忙しい。
仕事があるだけありがたいことだ。仕事がなかった時、みんなでどれだけ話をしたか・・・
懐かしいな・・・

今ではこんなに忙しいし、個人の仕事もある。楽屋に入るとみんな、楽しそうに話しをしてる。
昔と変わらない、大人にはなったけど雰囲気は同じまま、このメンバーで本当に良かったと思う。

今日はいつものレギュラー番組の収録。俺は翔ちゃんのとなりでゲームをしている。
翔ちゃんは新聞を読んでいる。

今までは大野さんのとなりが多かったが、翔ちゃんの隣にいることも増えてきた。

ゲームをしていたら、スタッフから収録準備ができたので呼ばれた。収録が始まり、みんな自分の役割、仕事をしていく。

収録も終わり、それぞれが自分の仕事に行ったり、家に帰っていく。俺も家に帰る。
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家に帰ると干しておいた洗濯物をたたみながら考えていた・・・

翔ちゃんとはあれから仕事でしか会わない。お互いの思いを言い合ってから関係は以前と同じに戻った。しかし、あれ以来、何も進展はしていない。
すぐになんて無理か・・・

あの人は頭で考える人、理論立てて行動させるから、答えを出すのに時間がかかるんだろうな。フィーリングとか感覚なんて確信の持てないものが苦手なんだろうな・・

でも俺はどちらかというと感覚先行型だな。感覚は不確かなものではあるけど、人間の根本のような気がするから・・・

でも感覚で動けない人にいくら説明しても無理なんだろうな・・ふふふ。不器用で困っているところとか可愛いな・・

でも理論づけた答えは人を納得さえることができる、それは翔ちゃんのすごいところでもある。
俺ができないところ・・・

俺は待つよ。真面目な翔ちゃん、きっとそれなりに答えをくれる。
でも早く答えくれないと、また襲っちゃいそうだな・・・

洗濯物をたたみ終わり、片付けをして、ゲームをして寝た。







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