テキストサイズ

距離

第1章 距離3

Sside

ニノの手を握るとあまりに冷たい。もしかして緊張してたりする、あのニノが?

そう思うと思わずニノを抱きしめていた。ニノは雰囲気や場を読むからもしかして、引けずにいるんじゃ、もしかして無理してるのか・・

俺はきっとニノが好きなんだ、メンバーとしてはもちろんだけど、メンバー以上にも。
でもまだちゃんと確信が持ててない。そう思うとこんなことを勢いでするもんじゃないよな。

翔「ニノ、今日はこのまま寝ない?すごい酔ってるし、酔っぱらって勢いでする年じゃなだろう(笑)」

ニノ「いいの?お互い健康な成人男性なんで下はしっかりと反応してんだけど」

翔「いいの(笑)それに酔ってるから忘れるとか、そもそも途中でできなくなるかもよ」

ニノ「まじで?もう、そんな年?」
ニノを抱きしめながら、お互い笑っている。

翔「俺らってどうなっても変らないよな・・・」

ニノ「何変えんの?何もきっと変わらないよ。でも変化があっても、二人でやってけんじゃない?俺ら嵐だぜ」

翔「だな、ちゃんと話できてよかったわ。ああ・・・緊張した」

二人とも緊張がとけたのか、そのまま寝てしまった。
-------------------
朝、起きると隣でニノが寝ている。小さく布団の中で包まっている。

頭が痛い、飲み過ぎた。
昼間からずっと二人でダラダラ飲んでたんだっけ。

男と同じベッドで朝まで過ごしたのは初めてだな。そっと後ろからニノを抱きしめてみた。
何度もハグしたり、抱き合ってきたけど、改めてこうやって抱きしめると細いよな・・
智くんも細いけどあの人はダンスしてるから体のつくりがしっかりしてんだよな。

でもニノは男と女の中間ぐらいかな・・

ニノ「おはよう、翔ちゃん」
明るい部屋でお互いに顔を見合わせると気恥ずかしい・・

翔「おはよう、ニノ」

ニノ「このベッドカバーは翔ちゃんの趣味じゃないよね?」

翔「なんで?」

ニノ「こんな趣味じゃないじゃん、迷彩柄じゃないし」

翔「ベッドカバーまで迷彩はないわ」

二人で朝からまた笑っている。
もう、大丈夫。気まずくなることはない。

そのあと、起きて俺は実家に帰り、ニノは自分の家に帰った。
今日の休みが終わるとまた明日から仕事が待っている。
年始一発目の仕事は全員でCDのジャケット撮影。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ